2009年04月04日
目があって

ヤドカリ君と目があってしまいました。
ヤドカリ君たちも面白いです。
見てて飽きません。
他のヤドカリを追い掛け回したり、乗り越えたり、砂に潜ったり。
でも飼育暦一年半になりますが、
まだ宿換えの瞬間を見たことないんですよね~。
一度みたいな~。
2009年04月04日
濾過システム(高度編)
水槽内にたまった硝酸塩を水槽から取り除くには「換水」だという話をしましたが、
しかし!
もうひとつ方法があります。
それはバクテリアを使い硝酸塩さえも分解する方法です。
硝酸塩を分解するバクテリアは、反硝化バクテリアと呼ばれます。
これらのバクテリアは水中に酸素がある場合、残餌などをアンモニアなどへ分解する働きををしますが、
無酸素状態の場合、硝酸塩→亜硝酸塩→窒素へと分解してくれます。
窒素になると自然と水槽外へ出て行きます。
しかし水槽内で無酸素の領域を作るのは困難です。
それに無酸素だと生物は生息できません。上記の硝化バクテリアも酸素がないと分解しません。
では、どうするか。
水槽内に有酸素な領域(好気層)と無酸素な領域(嫌気層)を分けてつくります。
嫌気層はつまり海水が流れない部分でないとできませんので、底砂の底の方です。
だいたい10cmぐらい必要だと思います。
つまり底砂を厚く敷くことで、底の方に嫌気層をつくる方法です。
そうすることで嫌気層に反硝化バクテリアが繁殖し、硝酸塩を窒素として水槽外へ出すことができます。
このサイクルを一般的に「還元濾過」「脱窒」などと呼びます。
ただしこの還元濾過は諸刃の剣です。
あるていどの知識がないと水槽崩壊につながりますのでご注意ください。
まず硝酸塩を窒素へと分解するわけですが、
分解過程で亜硝酸塩が大量発生する場合があります。
また、硝酸塩がなくなると、硫化水素が発生しますので、底砂をほじくり返したりすると危険です。
水槽内へ硫化水素が吐き出されると魚はバタバタと落ちていきます。
それに反硝化バクテリアの分解スピードは硝化バクテリアに比べて遅いです。
だから好気バクテリアの働きをある程度抑えないと反硝化バクテリアが分解しきれません。
そのため魚の数があまり増やせない、や嫌気層がかなりたくさん必要になります。
嫌気層を作るには水槽内に作るほかに、オーバーフロー水槽の場合、別にひとつ嫌気層用の水槽をつなぐことも可能です。(デニトレーターと呼ばれるものです。)
また海水館さまから還元濾過BOXというものも発売されています。
この還元濾過サイクルも出来上がれば、夢の「水換えなし水槽」の完成です。
#(あくまで硝酸塩の除去に関してです。ミネラル補給などの意味で換水は必要です。)
どちらにしろ還元濾過をお考えの方は自己責任でお願いしますね(^-^)
ちなにに硝化・反硝化の化学式は以下です。
硝化
2(NH3) + 3(O2) → 2(NO2-) + 2(H2O) + 2(H+)
2(NO2-) + O2 → 2(NO3-)
NH3 + 2(O2) → NO3- + H2O + H+
反硝化
NO3- → NO2- → NO → N2O → N2
2(NO3-) + 2(H2) → 2(NO2-) + 2(H2O)
2(NO2-) + 3(H2) → N2 + 2(H2O) + 2OH-
2(NO3-) + 5(H2) → N2 + 4(H2O) + 2OH-
しかし!
もうひとつ方法があります。
それはバクテリアを使い硝酸塩さえも分解する方法です。
硝酸塩を分解するバクテリアは、反硝化バクテリアと呼ばれます。
これらのバクテリアは水中に酸素がある場合、残餌などをアンモニアなどへ分解する働きををしますが、
無酸素状態の場合、硝酸塩→亜硝酸塩→窒素へと分解してくれます。
窒素になると自然と水槽外へ出て行きます。
しかし水槽内で無酸素の領域を作るのは困難です。
それに無酸素だと生物は生息できません。上記の硝化バクテリアも酸素がないと分解しません。
では、どうするか。
水槽内に有酸素な領域(好気層)と無酸素な領域(嫌気層)を分けてつくります。
嫌気層はつまり海水が流れない部分でないとできませんので、底砂の底の方です。
だいたい10cmぐらい必要だと思います。
つまり底砂を厚く敷くことで、底の方に嫌気層をつくる方法です。
そうすることで嫌気層に反硝化バクテリアが繁殖し、硝酸塩を窒素として水槽外へ出すことができます。
このサイクルを一般的に「還元濾過」「脱窒」などと呼びます。
ただしこの還元濾過は諸刃の剣です。
あるていどの知識がないと水槽崩壊につながりますのでご注意ください。
まず硝酸塩を窒素へと分解するわけですが、
分解過程で亜硝酸塩が大量発生する場合があります。
また、硝酸塩がなくなると、硫化水素が発生しますので、底砂をほじくり返したりすると危険です。
水槽内へ硫化水素が吐き出されると魚はバタバタと落ちていきます。
それに反硝化バクテリアの分解スピードは硝化バクテリアに比べて遅いです。
だから好気バクテリアの働きをある程度抑えないと反硝化バクテリアが分解しきれません。
そのため魚の数があまり増やせない、や嫌気層がかなりたくさん必要になります。
嫌気層を作るには水槽内に作るほかに、オーバーフロー水槽の場合、別にひとつ嫌気層用の水槽をつなぐことも可能です。(デニトレーターと呼ばれるものです。)
また海水館さまから還元濾過BOXというものも発売されています。
この還元濾過サイクルも出来上がれば、夢の「水換えなし水槽」の完成です。
#(あくまで硝酸塩の除去に関してです。ミネラル補給などの意味で換水は必要です。)
どちらにしろ還元濾過をお考えの方は自己責任でお願いしますね(^-^)
ちなにに硝化・反硝化の化学式は以下です。
硝化
2(NH3) + 3(O2) → 2(NO2-) + 2(H2O) + 2(H+)
2(NO2-) + O2 → 2(NO3-)
NH3 + 2(O2) → NO3- + H2O + H+
反硝化
NO3- → NO2- → NO → N2O → N2
2(NO3-) + 2(H2) → 2(NO2-) + 2(H2O)
2(NO2-) + 3(H2) → N2 + 2(H2O) + 2OH-
2(NO3-) + 5(H2) → N2 + 4(H2O) + 2OH-
2009年04月04日
濾過システムについて
海水の濾過方法は色々とあります。
通常の規格水槽の場合は濾過器を水槽にセットします。
濾過器の種類は色々ありますが、それはまた次の機会にするとして、
いずれの濾過器も目的は濾過器内部でバクテリアを醸成することです。
そこにポンプなので水槽の水を流しこませて、
海水内の汚れた部分を物理的に濾しとったり、
有害物質をバクテリアに分解させて、そこそこ無害な状態にまでします。
ウールマットなどで埃やゴミを濾すことを「物理濾過」というのに対し、
バクテリアに分解させる濾過を「生物濾過」といいます。
この生物濾過サイクルがとても大事です。
このサイクルを簡単に説明すると、
①魚の糞尿、餌の残りをバクテリアが分解しアンモニアが発生する。
②そのアンモニアを硝化バクテリアが分解し亜硝酸塩が発生する。
③この亜硝酸塩を硝化バクテリアが分解し、硝酸塩が発生する。
という流れになります。
①と②でできるアンモニアや亜硝酸塩は毒性が強いのでできるだけゼロでないといけません。
特にサンゴやイソギンチャクを飼育する場合は清浄な水質を整えることが大事です。
③の硝酸塩は毒性は低いですが、それでも放っておくとどんどんと水槽内に蓄積されていきます。
これも溜まり過ぎるとよくありません。
サンゴを飼育する場合はできれば10ppm以下に抑えたいところです。
魚だけを飼育する場合は50ppmぐらいまでは大丈夫でしょう。(魚の種類にもよりますが・・・。)
この硝酸塩を減らすには古い海水を捨てて新しい海水を入れる、という換水が必要です。
定期的に換水を行うことで水槽内の硝酸塩を水槽外へ出すことができます。
通常の規格水槽の場合は濾過器を水槽にセットします。
濾過器の種類は色々ありますが、それはまた次の機会にするとして、
いずれの濾過器も目的は濾過器内部でバクテリアを醸成することです。
そこにポンプなので水槽の水を流しこませて、
海水内の汚れた部分を物理的に濾しとったり、
有害物質をバクテリアに分解させて、そこそこ無害な状態にまでします。
ウールマットなどで埃やゴミを濾すことを「物理濾過」というのに対し、
バクテリアに分解させる濾過を「生物濾過」といいます。
この生物濾過サイクルがとても大事です。
このサイクルを簡単に説明すると、
①魚の糞尿、餌の残りをバクテリアが分解しアンモニアが発生する。
②そのアンモニアを硝化バクテリアが分解し亜硝酸塩が発生する。
③この亜硝酸塩を硝化バクテリアが分解し、硝酸塩が発生する。
という流れになります。
①と②でできるアンモニアや亜硝酸塩は毒性が強いのでできるだけゼロでないといけません。
特にサンゴやイソギンチャクを飼育する場合は清浄な水質を整えることが大事です。
③の硝酸塩は毒性は低いですが、それでも放っておくとどんどんと水槽内に蓄積されていきます。
これも溜まり過ぎるとよくありません。
サンゴを飼育する場合はできれば10ppm以下に抑えたいところです。
魚だけを飼育する場合は50ppmぐらいまでは大丈夫でしょう。(魚の種類にもよりますが・・・。)
この硝酸塩を減らすには古い海水を捨てて新しい海水を入れる、という換水が必要です。
定期的に換水を行うことで水槽内の硝酸塩を水槽外へ出すことができます。