2009年04月03日
水ができるまで

マリンアクアリストの世界で「水ができる」というと
「海水魚が飼育できる海水になった」ということを意味します。
つまりバクテリアも繁殖し濾過サイクルが立ち上がった状態のことです。
そのためにはどうするか。
「水のつくりかた」で書いたように海水を作るだけではだめなんです。
そこにバクテリアを繁殖させないといけません。
一般的な方法は、
①まず水槽に海水を入れます。
②底砂を敷きます。
#海水の中に砂を入れると砂が水中を舞いますので、落ち着くまで待ちます。
③ヒーターなどをセットします。
④濾過器に濾材を入れて水槽にセットします。
⑤濾過器の電源を入れます。
⑥水槽の水の温度が設定温度になったら、バクテリアの元を水槽の中に規定量入れます。
⑦できればライブロックなどを入れます。
⑧そしてこのまま何日も何日も回し続けます。
バクテリアが濾過器の濾材やライブロック、底砂などに繁殖します。
大体早くて2~3週間はかかります。
ライブロックがあると早く立ち上がります。
また底砂にもライブサンドを使うと立ち上がりは早いです。
#ライブロック、ライブサンドはすでにバクテリアが繁殖している石や砂のことです。
ここで初めて濾過サイクルができあがり魚を入れることができます。
濾過サイクルについてはまた詳しくお話させていただきますが、
つまり汚れた水をある程度まで浄化するサイクルです。
バクテリアが繁殖していないと、お魚さんたちの糞尿や残餌などからでるアンモニアなどが分解されません。
そのアンモニアを、ある程度無害な硝酸塩にまで分解するのが硝化バクテリアの働きです。
そのバクテリアの繁殖を待つためにずーっと何も居ない水槽を1ヶ月ほど眺めないといけないんですねー。
でもその硝化バクテリアは硝酸塩にまでしか分解できません。
硝酸塩はある程度無害ですが、これも溜まりすぎると良くありませんので、外の出さないといけません。
そのときにするのが「水換え」といわれるものです。
水槽内の古い海水を捨てて新しく作った海水を入れるわけです。
この作業が必要になってきます。